プロポーズや特別な記念日に贈られる108本のバラは、一生に一度の特別なプレゼントです。けれども、その大きさやボリュームに「どうやって持ち帰る?」「どこに飾ればいい?」「長く楽しむにはどうすればいい?」と迷う方も多いのが実情です。
この記事では、108本のバラをもらった後の扱い方から長期保存の方法、さらに保存加工サービスの相場や選び方まで、実用的なポイントを徹底解説します。
108本のバラをもらった後にまず確認したいこと
108本のバラの花束は直径50cm以上、重さはなんと5kg近くになることもあり、一般的な花束よりもはるかに大きいギフトですフラワーギフトです。受け取った直後は、まず「花束は生ものであること」や「花束のサイズと重さ」を理解した上で、無理のない方法で運びましょう。
車での移動時は座席に寝かせて置き、直射日光を避けましょう。切り口に保水処理をしている場合、花束を逆さ(お花が下、リボンが上の状態)にすると保水ゼリーが流れ出て、お花に付いてしまうことがあります。寝かせる向きも考慮して置きましょう。公共交通機関を利用する場合は、袋やラッピングを工夫し、花が傷まないように配慮することが大切です。
家に花瓶がないけど、どうすればいい?
まず108本のお花全てそ生けれるほどの大きな花瓶を持っている方はそう多くはありません。とはいえ、バラにお水を吸わせないとお花がしおれてしまう…そんなときは以下の方法がおすすめです。
バケツや大きめの容器を活用する
バケツなど水を貯められるものを用意して、お花を生けましょう。ラッピングを外したばかりのバラは元気がなく、水が不足している場合があります。生ける際にはバケツたっぷりにお水を入れ、生けてあげましょう。保水ゼリーが茎についている場合は洗い流しましょう。
小分けにして飾る
108本のバラを20〜30本ずつに分けて、複数の花瓶やバケツ、ペットボトルなどに生けましょう。飾る場合を変えたり、長さを調整することで、部屋ごとに違った雰囲気を楽しめます。分散して飾ることで、生活空間をより心地よいものにできます。
関連記事:プロポーズの花束をもらった後はどうする?その後の適切なお手入れと管理方法をご紹介します。
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生花の108本のバラを長持ちさせる方法
生花の状態として108本のバラをできるだけ長く美しく楽しむためには、日々のお手入れが欠かせません。以下の点を意識して日々お手入れしましょう。
水替えは2日に1回ほど
切り花は温度の高いお水に生けていると枯れやすくなります。気温が高くなる夏場は毎日、気温が低い冬は2日に1回程度水替えを行い、水が清潔な状態を維持しましょう。
切り戻しを行う
水替えのタイミングで、切り口を斜めにカットする切り戻しを行いましょう。切り口を新鮮にすることで、お水の吸収効率が高まり、元気な状態を維持しやすくなります。お水替えと同じくらい大切なお手入れです。
切り花延命剤を入れる
花束を購入する際に同封される栄養剤もお花を長持ちさせるのに効果的です。お水に入れることで水の汚れの進行をお染めたり、切り花に栄養を与えることが出来ます。持ち合わせていない場合は近所の花屋やスーパーでも購入できます。
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涼しい場所で保管する
夏はエアコンの効いた涼しい部屋に、冬は暖房の風が直接当たらない場所に置きましょう。お花は暑さや乾燥に弱いため、置き場所も長持ちさせる大切な要素となります。
このケアを続けることで、1〜2週間ほど元気な状態を楽しむことができます。
108本のバラを年単位で長期保存する方法
生花として枯れてしまうのではなく、ずっと長く思い出に残したいと思う方には、長期の保存加工がおすすめです。ここでは年単位で楽しめる保存方法をご紹介します。
ドライフラワーにする
バラはドライフラワー向きのお花です。風通しの良い場所で逆さに吊るして乾燥させれば、ドライになったアンティークな雰囲気のバラを数か月〜数年間楽しむことができます。綺麗な状態を保つためにはある程度元気な状態(新鮮な状態)で吊るすことが大切です。変色をなるべく抑えたいという方はシリカゲルを用いたドライフラワー加工もおすすめです。
プリザーブドフラワーにする
プリザーブドフラワーは特殊な加工で水分を抜き、柔らかさや色合いを数年保つ方法です。自作の難易度は高く、プリザーブドフラワー専門店に持ち込み、依頼する必要があります。日の当たらない場所でケース内に保管して鑑賞することで5〜10年ほど保存できます。
レジンや押し花などでの保存加工を行う
その他にもレジンや押し花としても保存できます。レジン加工とはバラを液体状の合成樹脂に閉じ込め硬化させて、インテリアやアクセサリーを作成する方法です。また、押し花は花びら一枚一枚を丁寧に並べて乾燥させたインテリアで、双方ドライフラワーやプリザーブドフラワーとは異なる形で保存できます。108本全てではなく、一部のみを加工保存することも可能です。
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加工保存サービスの相場
ドライフラワー加工(無料~数千円)
風通しの良い場所に吊るすことで、自宅にて無料でドライフラワー加工することが出来ます。また、ホームセンターなどでシリカゲル(乾燥剤)を購入することで、よりよい状態で保存することもできます。ドライフラワーになった後は雑貨屋さんでおしゃれな容器や資材を購入し、インテリアとして飾れるようにしましょう。自作の手順や品質に不安な場合は専門の業者や近所の花屋に相談することをおすすめします。
プリザーブドフラワー加工(数万円~)
108本のバラを長期保存する方法の中で、最も人気が高いのがプリザーブドフラワー加工です。花びらを一輪ずつ特殊な液体に浸して加工するため手間がかかり、価格も比較的高めで、1輪あたり3,000〜5,000円程度が相場です。どのような形として残し、何本を保存するのかによって大きく異なります。
レジン加工(3万円〜15万円程度)
レジン加工もプリザーブドフラワーと同様で、どのような形で残したいかによって大きく異なりますが、サイズやデザインによって変動し、3万円〜15万円程度と言われています。花束全体を閉じ込める大型の加工は費用が高額になるため、一部の花を取り出して加工するケースが多いです。
なお、加工には専用の技術が必要で、依頼から完成まで数週間〜数か月かかる場合があります。
押し花加工(1万円〜10万円程度)
押し花加工は額縁などのフレームに入れて保存することとなり、大きさ次第では自作で作ることが可能です。専門業者に依頼する場合は本数やデザインにもよりますが、1万円〜10万円程度で仕上がることが多いです。
関連記事:108本のバラの花束はどこで買う?購入先と選び方のポイントもご紹介!
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保存加工サービスを選ぶときのポイント
108本のバラを長期保存する場合、どの方法を選んでも一定のコストや手間が発生します。後悔しないようにするためには、加工方法の特徴や業者ごとの対応をしっかり比較検討することが大切です。以下では、サービスを選ぶ際に押さえておきたい主要なポイントを解説します。
加工できる花の種類を確認
バラは加工しやすい花として知られていますが、品種や花びらの厚み、色合いによって仕上がりが異なる場合があります。赤や白のバラは美しく仕上がることが多い一方で、濃い紫や青など特殊な色は退色や変色が起きやすい傾向があります。
加工を依頼する前に、業者がこれまでに手がけた「バラ108本」や「大輪のバラ」の事例を確認しておくと安心です。写真付きの事例を比較することで、イメージと仕上がりの差を防げます。
仕上がりのイメージを相談
ドライフラワー、プリザーブドフラワー、レジン加工など、保存方法によって見た目や保存期間が大きく変わります。例えば、ドライフラワーはアンティーク調で数年楽しめますが色あせが進みやすく、プリザーブドフラワーは艶々しい印象を5〜10年ほど保つことが可能です。レジン加工はインテリア性が高い一方で重量があり、飾るスペースを選ぶ必要があります。
「部屋に飾って毎日眺めたいのか」「コンパクトにして記念品として残したいのか」など、目的や鑑賞イメージを明確にし、希望の雰囲気を業者にしっかり伝えましょう。サンプルを見せてもらえる業者を選ぶのも有効です。
料金と納期
保存加工は、方法や規模によって料金や納期が大きく異なります。加工する本数にもよりますが、多くの加工方法では1か月以上、場合によっては半年以上かかるケースもあります。結婚式や記念日など特定の日までに完成品が欲しい場合は、依頼時に必ず納期を確認し、余裕を持って申し込むことが大切です。
保証やアフターケア
せっかく高額で加工しても、数年後に色あせや破損が起きてしまう可能性はゼロではありません。そのため、保証やアフターケアがある業者を選ぶことが安心につながります。
具体的には、色落ちが発生した場合の再加工対応、ケースや額縁の修理・交換サービスなどがあるか確認しましょう。長く残したい大切な記念品だからこそ、アフターケア体制が整った業者を選ぶと後悔を避けられます。
もらった後にしっかり調べて後悔ない選択をしよう
108本のバラの花束は一世一代の特別なプレゼントです。花束そのものの大きさだけでなく、贈ってくれた想いも含め、その感動は何にも替えがたいものです。
そんな108本のバラの花束はもらった後の保存方法や飾り方でさらに楽しむことができます。プリザーブドフラワーなどの長期保存ができる加工を行うことで、半永久的に思い出を残すことも可能です。
ただ、生花のバラの寿命はそう長くはありません。サプライズでもらった場合は事前に準備することは難しいですが、その後の対応をスムーズに行いましょう。大切な人からの想いを込めたバラを、自分らしい方法で残し、永遠の記念にしてみてはいかがでしょうか。