リンドウの切り花を長持ちさせるお手入れ方法は?特徴や花言葉も解説!

リンドウの切り花を長持ちさせるお手入れ方法は?特徴や花言葉も解説!

リンドウは秋を代表するお花で、スッと伸びた茎の上から下まで清涼感のあるブルーのお花を連ねる姿が魅力的です。お花屋さんでは夏頃から出回り、秋のお彼岸や敬老の日のギフトのお花としてよく見かけるのではないでしょうか。

本記事ではそんなリンドウの切り花を長持ちさせるお手入れ法、特徴や花言葉についてご紹介します。

リンドウの切り花の日持ちする?どんな花?

まずはリンドウの基本情報についてご紹介していきます。

リンドウの基本情報

リンドウはリンドウ科リンドウ属のお花で、和名は「竜胆(りんどう)」、英名は「gentian 」です。原産地は日本で、都道府県別では岩手県はリンドウの生産量が1位です。

暑い時期は水が汚れやすく、切り花は日持ちしづらいですが、リンドウの切り花は10日程度楽しむことができ、比較的長持ちのお花でもあります。リンドウの花色は、青色が定番ですが、紫色、白色、ピンク色なども出回り、カラーバリエーションも豊富です。

JA新いわて リンドウについて

リンドウの切り花を長持ちさせるためには?

続いて、リンドウの切り花を長持させるお手入れ方法について紹介します。

不要な葉や水に浸かる葉を取り除く

リンドウには葉が多く付いており、葉が多いと葉から水分が蒸発する蒸散を行い、水が不足しやすいため、不要な葉を整理しましょう。また、葉が水に浸かるとバクテリアが発生し、水が汚れる原因になるため、取り除きましょう。

できる限り毎日花瓶の水を替え、切り戻しを行う

切り花を生ける際の基本となりますが、こまめに水替えを行い、食器用洗剤で花瓶を洗い、花瓶を清潔な状態で保ちましょう。リンドウの茎は丈夫でしっかりしていますが、しばらく水に浸かっていると茎がヌルヌルしてくるので、定期的に茎を切り口を切る「切り戻し」を行い、切り口を新鮮にして水上がりをよくしましょう。

リンドウの花言葉は?

続いてリンドウの花言葉についてご紹介します。

リンドウの花言葉は『正義』『的確』『あなたの悲しみに寄り添う』

リンドウは古くから薬草として利用されてきました。そのため『正義』という花言葉は、病気に打ち勝つイメージからつけられました。

『あなたの悲しみに寄り添う』という花言葉は、群生せず単独で自生する特徴からつけられました。

リンドウは大きく2種類に分かれる

切り花として出回るリンドウは大きく2種類に分かれます。それぞれ見ていきましょう。

エゾリンドウ系

リンドウはだいたい7月〜11月の時期に出回り、お彼岸などの需要が多い7月〜9月が出回り最盛期です。エゾリンドウは7月〜9月の時期に出回るリンドウで、写真のようにお花が閉じていて開かないタイプのリンドウです。リンドウといえば蕾がぎゅっと閉じているものをイメージするかと思いますが、エゾリンドウ系の品種は元々花が閉じています。

ササリンドウ系

ササリンドウは9月以降に出回るリンドウで、エゾリンドウは花が開かないないのに対して、ササリンドウは花が開くタイプのリンドウです。エゾリンドウよりも青みが薄いものが多いです。

リンドウが敬老の日のギフトに使われる理由は?

リンドウは敬老の日のギフトのお花としてよく使われます。リンドウの切り花が活躍する理由を見ていきましょう。

①リンドウの花色の紫色が、尊敬を表す高貴な色だから

聖徳太子が定めた冠位十二階において、最上位の色を紫色。特徴的な高貴な紫色を持つリンドウのお花は、おじいちゃんやおばあちゃんへ尊敬の意味を込めて贈られるようになりました。

②リンドウの根が、効き目の高い漢方薬として重宝されてきたため

実はリンドウの根には胃腸を健やかに保ってくれる作用があるとして、古くから重宝されてきました。そのため、これからずっと長生きしてほしいおじいちゃんやおばあちゃんの健康と長寿を祈ってリンドウを贈るようになったと言われています。

お彼岸や敬老の日など、リンドウは秋に大活躍するお花!

リンドウは以前までは仏花としてのイメージも強いお花でありましたが、品種改良が進み、優しい色味のカラーバリエーションが増え、ブーケやアレンジメントにも使いやすくなりました。他のお花と合わせる際は、ワレモコウのような秋のお花や秋の時期に出回る色づいた実ものなどと合わせると和風の雰囲気になりますし、ブルー系の洋風のお花ともよく合います。

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