バラ(薔薇)の花言葉と意味〜色・本数・状態・部位別に込められたメッセージ〜

バラ(薔薇)の花言葉と意味〜色・本数・状態・部位別に込められたメッセージ〜

バラは世界中で愛され、その美しさと香りは多くの人の心を魅了するお花です。ただ、バラには見た目の美しさだけでなく、色や本数、状態、さらには部位ごとに様々な意味や花言葉が込められています。それぞれの花言葉は贈る相手やシーンに応じて深いメッセージを伝えることができ、特別な思いを届けてくれます。

この記事では、バラの花言葉について色や本数だけでなく、つぼみや棘などの状態や部位別にご紹介します。ぜひ、バラの奥深い魅力を知って、贈り物や日常の彩りに活かしてください。

バラ(薔薇)とはどんな花?

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科名科目 バラ科バラ属
開花期 春(5月~6月)と秋(10月~11月)
日持ち  7日~14日

バラ(薔薇)は、古代から世界中で愛されてきた花のひとつであり、「花の女王」とも呼ばれています。バラの歴史を辿れば2000年以上のあると言われており、品種は3万種類以上存在しています。フラワーギフトとして選ばれる切り花用のバラも品種改良が進んでおり、毎年新しい品種のバラが誕生しています。

バラの魅力は、華やかな見た目はもちろん、品種の多さ、香りの豊かさ、そして育てる楽しみです。園芸用のとしても親しまれるバラは種類によって木立性・つる性・半つる性に分かれ、四季咲きのものや一季咲きのものもあります。

原産地はアジアを中心にヨーロッパ、中東など広範囲にわたり、今では世界中で多くの品種が栽培されています。

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色別に見るバラの花言葉と意味

ピンク色のバラの花束

バラは色によって込められたメッセージが大きく異なります。ここでは、代表的な色ごとの花言葉を紹介します。
花言葉
赤色のバラ 「あなたを愛しています」「愛」「美」「ロマンス」「情熱」
ピンク色のバラ 「感謝」「上品」「しとやか」「幸福」「愛の誓い」
白色のバラ 「純粋」「純潔」「私はあなたにふさわしい」「深い尊敬」
黄色のバラ 「友情」「平和」「嫉妬」
オレンジ色のバラ 「絆」「信頼」「幸多かれ」「健やか」
緑色のバラ 「穏やか」「希望を持ち得る」
紫色のバラ 「気品」「高貴」「尊敬」「誇り」
黒色のバラ 「決して滅びることのない愛」「永遠の愛」「あなたはあくまで私のもの」
青色のバラ 「夢かなう」「奇跡」
レインボーバラ 「無限の可能性」「奇跡」

本数別に見るバラの花言葉と意味

【プロポーズの花束】40本の赤いバラのアップ

贈るバラの本数にも、それぞれ意味が込められています。本数によって意味が変化するのも、バラの花束が好まれる理由の一つです。
本数 花言葉
1本のバラ 「ひとめぼれ」
2本のバラ 「この世界は2人だけのもの」
3本のバラ 「愛しています」「告白」
4本のバラ 「死ぬまで気持ちは変わりません」
5本のバラ 「あなたに出会えて心から嬉しいです」
6本のバラ 「あなたに夢中です」
7本のバラ 「片思い」
8本のバラ 「あなたに感謝しています」
9本のバラ 「いつまでも一緒にいてください」
10本のバラ 「あなたは完璧な人です」
11本のバラ 「最愛」
12本のバラ 「私の妻になってください」
13本のバラ 「永遠の友情」
14本のバラ 「誇りに思います」
15本のバラ 「ごめんなさい」
16本のバラ 「不安な愛」
17本のバラ 「絶望的な愛」
18本のバラ 「誠実」
19本のバラ 「忍耐と期待」
20本のバラ 「私のひとひらの愛」
21本のバラ 「あなただけに尽くします」
22本のバラ 「あなたの幸運を祈る」
24本のバラ 「1日中思っています」
25本のバラ 「あなたの幸せを祈っています」
30本のバラ 「縁を信じています」
36本のバラ 「ドラマチック」
40本のバラ 「真実の愛」
44本のバラ 「変わらぬ愛」
50本のバラ 「恒久」
99本のバラ 「永遠の愛」「ずっと好きでした」
100本のバラ 「100%の愛」
101本のバラ 「これ以上ないほど愛しています」
108本のバラ 「結婚してください」
365本のバラ 「あなたが毎日恋しい」
999本のバラ 「何度生まれ変わってもあなたを愛する」
1,000本のバラ 「1万年の愛を誓います」
バラの本数別の花言葉で最も有名なのは、12本です。12本のバラは別名ダズンローズとも呼ばれており、12本のバラそれぞれに「感謝、誠実、幸福、信頼、希望、愛情、情熱、真実、尊敬、栄光、努力、永遠」という意味が込められています。

色・本数以外で見るバラの花言葉

バラは色・本数以外にも状態や組み合わせによって異なる花言葉もつけられています。マイナーな花言葉のため、あまり知られておりませんが、隠れた意味を込めたい場合にぴったりです。

白色のバラの花束

バラの状態別の花言葉

バラは、色や本数だけでなく、その咲き具合や状態によっても花言葉が変化します。

状態 花言葉
赤いバラのつぼみ  「純粋な愛に染まる」
白いバラのつぼみ 「恋をするには若すぎる」「少女時代」
満開のピンクのバラ 「赤ちゃんができました」
トゲのないバラ 「誠意」「友情」
満開のバラ 「私は人妻」
白い枯れたバラ 「生涯を誓う」
赤いしおれたバラ 「はかない」
白いしおれたバラ 「束の間の印象」

 

バラの組み合わせ

複数の色や状態のバラを組み合わせることで、新たな意味が生まれます。

組み合わせ 花言葉
赤いバラ+白いバラ 「温かい心」
黄色のバラ+赤いバラ 「あなたがどんな不実でも」
1本のつぼみのバラ+2本の開花したバラ 「あのことは当分の間秘密」
3本のつぼみのバラ+1本の開花したバラ 「あのことは永遠に秘密」
他の草花の中に1本のバラ  「あなたが望むものをなんでも受け取れる」

 

バラの花言葉【部位別】

部位別  花言葉
バラのつぼみ 「愛の告白」「恋の告白」「希望」「約束」
赤のつぼみ 「純潔」「あなたに尽くします」
白のつぼみ 「少女時代」「愛の告白」
バラの葉 「希望」「諦めないで」「あなたは希望を持ち帰る」
赤いバラの葉 「無垢の美しさ」「あなたの幸せを祈る」
バラの枝 「不快さ」
「不幸中の幸い」

 

ネガティブな花言葉を持つバラの色・本数

【プロポーズの花束】50本の赤いバラのアップ

花言葉といえばポジティブなものが多い一方で、ネガティブな花言葉を持つものもあり、ギフトの場合は注意が必要です。以下に代表的なネガティブな意味を持つバラの色・本数をご紹介します。
バラ  花言葉
黄色のバラ 「嫉妬」「薄らぐ愛」
15本のバラ 「ごめんなさい」
16本のバラ 「不安な愛」
17本のバラ 「絶望的な愛」
バラの枝 「あなたの不快さが私を悩ませる」

フラワーギフトを贈る際には気持ちが大切です。ただ、贈る相手やシーンを考慮せずに選ぶと、意図しない誤解を生むこともあるため、注意しましょう。

バラを楽しむギフトスタイル

生花店で購入したバラはあらゆる楽しみ方が出来ます。こちらではバラを活かしたギフトスタイルをご紹介します。

花束

紫・ピンクの花束 4,000円サイズ

フラワーギフトの定番であり、恋人や家族、友人へのプレゼントとして人気な横道なスタイルです。何本でも組み合わせることが出来るので、本数による花言葉の意味も込めやすく、様々なシーンで最適です。

バラの花束・ブーケ

フラワーアレンジメント

ピンク系のアレンジメント 8,000円サイズ

短く切ったお花を給水スポンジに挿すフラワーアレンジメントは、テーブルや玄関を彩るインテリアアイテムとして人気があります。バラ以外に季節の花との組み合わることで、自然な出来栄えに仕上がります。

ドライフラワー

バラはドライフラワー向きのお花の一つで、長く楽しめるインテリア素材として人気があります。濃い色のバラは色が残りやすく、薄い色のバラは色が落ちると多少茶色っぽくなります。咲き終わりの時期にドライフラワーにすること花びらが落ちてしまうこともあるので、元気のあるうちにドライにすることがおすすめです。

プリザーブドフラワー

プリザーブドフラワーは生花の色合いや美しさをそのまま保存できる長期間楽しめる加工花です。特にプロポーズの花束をそのまま、プリザーブドフラワーにすることで、そのシーンをいつでも思い出すことが出来るかけがえのないインテリアになります。プリザーブドフラワーの加工専門店に持ち込むことで、きれいな加工をお願いすることができます

バラが最適なプレゼントシーン

通年出回り、ギフトの定番であるバラは様々なシーンで選ばれています。シーン別でおすすめのバラの色や本数をご紹介します。
ピンク系の花束 ピンク色バラのアップ

プロポーズ・告白

愛を伝えるシーンには、「情熱」の花言葉を持つ赤いバラが最適です。
「私の妻になってください」「結婚してください」などの意味を込めた12本や108本の花束は、特別な想いを伝えるのにぴったりです。
色が異なっていても、12本のバラであれば同じ意味をもつので、ピンク色や青の12本のバラも人気があります。。

誕生日・記念日

ピンクのバラは「感謝」や「上品さ」を表し、女性へのギフトに最適です。
また、オレンジや黄色のバラは「絆」「友情」「元気」など、男性や友人への贈り物にも喜ばれます。
相手の好みや個性に合った色を選ぶと、より心に響くプレゼントになります。

お誕生日のお花

結婚記念日・結婚のお祝い

赤いバラは「変わらぬ愛」、白いバラは「純潔」「新たな始まり」で記念日のギフトとして人気です。
単色だけでなく、複数の色のバラをを組み合わせることで、様々な意味を込めて気持ちを表現できます。
結婚記念日や結婚祝いには、バラの花束がよく似合います。

結婚記念日・記念日のお花

母の日・父の日

母の日のある5月はバラの旬の時期であり、カーネーションとも相性抜群。定番であるピンクのバラは「感謝」の花言葉があり、母の日のギフトとして最適です。

また、父の日では黄色のバラを贈る文化が根付いています。黄色のバラは「平和」の花言葉を持ち、一家の大黒柱として家族の平和を願う父親へのギフトにぴったりです。

バラを入れることで、お母さん・お父さんの笑顔を引き出す、心温まるプレゼントになります

母の日のお花・フラワーギフト

父の日の花•フラワーギフト

お見舞い

お見舞いのシーンでは元気の出る暖色系のお花を用いることが一般的です。暖色系の代表格である黄色やオレンジのバラは「友情」「希望」「元気」など前向きな花言葉を持ちます。
明るい色彩が贈り先の心を癒し、活力を与えてくれるでしょう。

お見舞いのお花(花束・アレンジメント)

お悔やみ

お悔みのシーンでは棘があるお花がタブーとされているため、バラを入れないことが一般的です。ただ、故人の生前お好きだったお花がバラである場合などはバラをお入れすることもあります。

お供えの色として知られている白のバラは「尊敬」「純潔」「深い愛情」などの花言葉を持ち、追悼の意を静かに伝えます。
清らかで品のある印象が、故人への祈りとご遺族への思いやりを表現します。

お供え・お悔みのお花

まとめ:シーンに合わせて最適な花言葉を選ぼう

オレンジ色バラの花束(10本)

色、本数、状態、部位、組み合わせ別にバラの花言葉を紹介してきました。花言葉に気にしすぎる必要はありませんが、それぞれの意味を知ることで、贈る側も受け取る側もより深く感動できるプレゼントになります。

是非、贈る目的や想いにぴったりのバラを選んでみてください。

この記事の執筆者
木谷 大晟の人物写真

HanaTaku代表

木谷 大晟

明治大学商学部を卒業後、人材系・IT系の会社を経てフラワーデザインの道に進み、2023年7月にFlower Shop Applaughを創業。フラワーデザインの資格である公益社団法人日本フラワーデザイナー協会(NFD)の1級に合格しています。
現在は、花の仕入れやギフト制作を行う生花店運営からフラワーレッスンの主催まで幅広く活動しています。その傍ら、フラワーギフトの通販サイトHanaTakuを立ち上げ、店舗とオンラインを合わせて年間数千件以上のフラワーギフトを全国のお客様にお届けしています。これらの経験を活かし、HanaTakuブログにてフラワーギフト選びに役立つ花の知識や情報をお届けしていきます。