チューリップの切り花を長持ちさせる手入れ方法は?出回り時期や茎の切り方、花言葉も解説

チューリップの切り花を長持ちさせる手入れ方法は?出回り時期や茎の切り方、花言葉も解説

チューリップは春の球根花の代表といえるお花です。咲き方や色合いが豊富で、愛らしい形が人気です。本記事ではチューリップの切り花について解説します。

チューリップの出回り時期はいつ?どんな花?

まずはチューリップの基本情報についてご紹介していきます。

チューリップの基本情報

チューリップはユリ科チューリップ属のお花で、和名は鬱金香(ウッコンコウ)、英名はTulipです。初心者でも育てやすく、鉢植えや地植え、水栽培でも楽しむことができる植物です。チューリップといえば春のお花というイメージですが、お花屋さんには11月ごろから出回ります。

チューリップは太陽に敏感に反応するお花です。朝になり、太陽が昇ってくると花びらが開き、夕方や曇りの日には閉じるという動作を繰り返します。お花屋さんでは300円~400円ほどで購入でき、比較的お手頃な値段で楽しめるお花です。日持ちは5日程度と短めですが、しっかりお手入れしながら楽しみましょう。

チューリップと同じユリ科のユリのお手入れについてはこちら

チューリップの切り花を長持ちさせるお手入れ方法は?

花瓶に生けられたピンクのチューリップチューリップの切り花は冬から春の時期にしか出回らないので、購入したらできるだけ長く楽しみたいですよね。本章ではチューリップの切り花を長持ちさせる管理方法を紹介します。

購入時に蕾が開いていないかチェックする

ピンクのチューリップの切り花まず、鮮度のよいチューリップの選び方としては「蕾が開いていない状態のものを選ぶこと」です。お花が少し開いていてかわいい雰囲気のものをついつい選びたくなりますが、その時点でピークを迎えていることが多いです。長く楽しむためには、開く前の蕾の状態のチューリップを購入しましょう。

涼しい場所に飾る

チューリップは温度と太陽の光に反応する性質があります。暖かい場所、日当たりのいい窓辺は咲き進んでしまうため、長持ちさせたい場合は玄関など気温の変化が少ない場所やお部屋に飾りましょう

水に浸かる部分の葉を取る

切り花全般に言えることですが、葉が水に浸かると水が腐る原因となるため、水に浸かる部分の葉は取り除きましょう。葉を取り除く際は、葉を引っ張るのではなく、親指の腹を使って葉の根元をくるっと外しましょう。引っ張ると茎が傷つく原因となることがあります。

花瓶の水は浅めに

茎がみずみずしく柔らかいので、茎が水に浸かっている部分が多いと腐ってしまいます。そのため、花瓶の水は少なめにして生けましょう。ただ、チューリップは水をよく吸うので、水がなくならないよう注意しましょう。

毎日花瓶の水を替え、茎を少し切り戻す

切り花を生ける際の基本ですが、こまめに水を替え、花瓶は清潔な状態を保ちましょう。毎日水を替えるのが難しい場合は延命剤を使用しましょう。水を替える際に切り口を新鮮にする「切り戻し」を行うことで、水を吸い上げやすくなります。

その際、切り口は水平に切りましょう。切り花では水の吸い上げをよくするために斜めにカットすることがありますが、チューリップの切り花は斜めに切ると逆に水を吸い上げすぎてしまい、張り切って咲き進んでしまうので注意が必要です。

茎がまっすぐになるように飾る

茎が曲がっていると、導管がつぶれて水を吸収しにくくなってしまいます。生ける最初の段階から、細長い花瓶を選び、茎がまっすぐな状態を保つようにしましょう。チューリップは切り花でもどんどん伸びていくお花ですので、花瓶の高さに合わせてカットしていきましょう。

チューリップの花言葉は?

他のお花と合わせても可愛いですが、チューリップだけの花束もとても人気です。

春の時期にはプレゼントにも多く選ばれるので、チューリップの花言葉を知っておきましょう。

チューリップの全体の花言葉は『思いやり』『博愛』

これらの花言葉の由来は欧州での言い伝えによって付けられたと言われています。

チューリップは色ごとにも花言葉があるので、紹介していきます。

花言葉
『愛の告白』
ピンク 『愛の芽生え』『誠実な愛』
『新しい愛』『失われた愛』
オレンジ 『照れ屋』
黄色 『希望のない恋』
『不滅の愛』

ネガティブな花言葉もポジティブな花言葉も両方あるため、プレゼントする際には誤解がないように、伝えたい花言葉をメッセージカードに書いて添えるといいかもしれませんね。

チューリップの咲き方や種類は?

実はチューリップは品種によって咲き方は様々なんです。咲き方とそれぞれの特徴をご紹介していきます。

一重咲き

昔ながらの素朴な咲き方で、誰もが「チューリップ」と聞いてイメージする咲き方です。もっとも多く流通しており、お花屋さんで一番簡単に手に入れられる種類です。

花びらが少ないので、おしべやめしべが見えるくらい開くこともあります。

八重咲き

一重咲きが突然変異したことで誕生した咲き方です。花びらが重なり合うように咲き、ふわっとした見た目です。花びらが多いので、中が見えてしまうほど開いた感じにはなりません。

ユリ咲き

花びらの先が尖って、ユリのような花形をしています。飾っているうちに、外側に花びらが反り返ったように咲きます。

フリンジ咲き

花びらの先に細かい切れ込みが入っていて、フリルのように可愛らしい咲き方です。

パロット咲き

花びらが切れ込んだりカールしたり、くるっと包み込んだような咲き方です。パロットとは「オウム」という意味があり、オウムの羽のような見た目です。

パッと花が開くので、開花する前と後の姿の違いを楽しめます。

クラウン咲き

王冠をイメージさせる咲き方で、花びらの先がねじれていることが特徴です。

冬から楽しめる、春を代表するお花

チューリップと聞くと春をイメージしますが、年末ごろから出回り始めるお花で、4月に入るころには出回りがほとんどなくなります。

チューリップならではのコロンとした可愛い形を、正しいお手入れ方法で長く楽しんでみてください。

チューリップを飾る際は、同色のみ、または複数の色をミックスして、チューリップだけで飾るのがシンプルでおしゃれでおすすめです。