ガーベラは花びらがパッと広がる可愛らしい花姿で、お花屋さんに行くとよく見かける人気のお花です。花束やフラワーアレンジメントのメインにもなる花材で、元気で明るい印象になります。もちろん一輪挿しでも見映えします。本記事ではそんなガーベラの切り花を長持ちさせるお手入れ方法や鮮度を見分ける方法、花言葉について解説していきます。
ガーベラの切り花の値段はどのくらい?どんなお花?
ガーベラは一年中出回り、いつでも買い求めやすいお花。まずはガーベラの基本情報をご紹介します。
基本情報
ガーベラはキク科ガーベラ属のお花です。英名はGerbera、和名はその見た目から花車(はなぐるま)です。一年中お花屋さんに並んでおり、定番の花材なのでいつでも手に入れることができます。
咲き方は様々で一重咲きの他、八重咲き、半八重咲き、スパイダー咲き、、カクタス咲き、ポンポン咲きなどと豊富。
1本あたりの値段は300円〜400円ほどお手頃で、日持ちは7日〜10日ほどと、しっかりとお手入れしてあげると長持ちします。
鮮度の良いガーベラの切り花の見分け方は?
日持ちが短めのガーベラ。購入する際は鮮度の良いものを選べるよう、まずは見分け方を解説していきます。
花びらのハリを確認する
鮮度のよいガーベラは花びらにハリがあり、花びらは対角の花びらまで水平に花開きます。花びらが反り返っていたり、抜け落ちたりしている場合は鮮度が下がっているサインです。ちなみにお花屋さんでは開きすぎないよう、花びらにビニールのカバーがかけて飾られていることもあります。
花粉の付着を確認する
ガーベラは中央部におしべがあり、おしべの先端に「やく」というふくらみがあり、時間が経つと花粉が出てきます。集合部に花粉がついているのは鮮度が落ちているので、しっかりと見極めましょう。
ガーベラに似ているひまわりや菊でも同じように花粉を吹きますので、花びらではなく、中心部の様子にも注目しましょう。
ガーベラの切り花を長持ちさせるためには?
首が曲がりやすいガーベラですが、ガーベラの特性に合わせたお手入れ方法をご紹介します。
花瓶の水量は少なめにする
ガーベラの茎には細かい産毛が生えています。この産毛は害虫が茎に付くのを避けるために生えているものですが、水を濁らせる原因にもなります。そのため、花瓶の水は浅めにして生けましょう。
水量はだいたい茎が2〜3㎝ほど浸かる程度の水量で十分。水替えをする際には茎を2㎝程切り、切り口を清潔にし、茶色く腐っている部分があれば、その部分もカットする切り戻しを行いましょう。
切り口をまっすぐにカットする
一般的に切り花では切り口を斜めに切り、断面積を広くすることで水を吸い上げやすくしますが、ガーベラの茎の切り口は腐りやすいため、断面積が広くならないよう、真っすぐにカットしましょう。
飾る場所に注意する
切り花全般に言える話ですが、直射日光が当たる場所とエアコンの風が当たる場所は避けるようにしましょう。直射日光が当たることで水温が高くなり、水が腐りやすくなります。また、エアコンの風が当たるとお花が乾燥してしまうので、玄関などがおすすめです。
輪ゴムを外して飾る
お花屋さんで買ってきた際に他のお花と束ねるために輪ゴムがつけられています。輪ゴムで束ねてあるとその部分の茎がつぶれ、傷む原因となるため、花瓶に生ける際には輪ゴムを外しましょう。
ガーベラがしおれてしまった場合は?
気を付けてお手入れをしていたとしても、首が曲がってしまったという経験はあるかと思います。この場合は、「水不足」なことが多いので、水揚げを行うことが必要です。
対処法としては
順番 | 対応 |
① | ガーベラの花が隠れるくらいまで新聞紙などの紙をきつめに巻く |
② | お水を深めに張ったバケツの中で茎をハサミで数センチ切る。この作業を「水切り」と言います。 |
③ | バケツの中に数時間ほど浸す |
この作業をすることでお水が上がり、花首がシャキッと復活します。水切りをすることで水の通路である道管内に空気が侵入せず、水圧により水の吸い上げが良くなります。
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ガーベラの花言葉は?
続いて、ガーベラの花言葉をご紹介します。
花言葉は「希望」「前向き」「美しさ」
花言葉は「希望」「前向き」「美しさ」など前向きな言葉が付けられています。
また、ガーベラは色によって花言葉が分かれています。
色 | 花言葉 |
赤 | 「限りない挑戦」「神秘の愛」 |
ピンク色 | 「崇高な美しさ」 |
オレンジ色 | 「忍耐強さ」 |
黄色 | 「究極の愛」「やさしさ」 |
最近は染色液で染めた、青色や綺麗なレインボーカラーのガーベラも出回ります。
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手軽に手に入る定番で人気のお花
お花に詳しくない人もガーベラは見たことがあるという方も多いのではないのでしょうか。パッと開いた姿が可愛らしく、ブーケやアレンジメントのメインとして明るい雰囲気を演出します。お手入れ方法も難しくなく、長持ちするお花なので、お花初心者の方でも飾りやすく、一輪挿しにもおすすめのお花です。