ピンク、オレンジや黄色の可憐なコスモス。秋になるとお花屋さんでも多く出回り、道端でも見かけ、風に揺れている姿は非常に風情がありますよね。本記事では秋の訪れを感じるコスモスの切り花を長持ちさせるお手入れ方法や花言葉、特徴についてご紹介します。
コスモスの切り花の日持ちはどのくらい?どのようなお花?
まずはコスモスの基本情報についてご紹介していきます。
コスモスの基本情報
コスモスはキク科コスモス属のお花で、和名は秋桜、英名はcosmosと書きます。素朴な花姿から和の印象がありますが、実は原産地はメキシコで、明治時代の初期に日本に渡って来たと言われています。
出回り時期は8月〜11月頃で、出回り量が一番多くなるのは9月・10月です。ちょうどひまわりの時期が終わりに近づき、入れ替わりでコスモスの出回りが増えてくるイメージで、夏から秋の季節の移り変わりを感じさせます。日持ちはだいたい1週間〜2週間程度。
コスモスの切り花を長持ちさせるためには?
続いて、コスモスの切り花を長持させるお手入れ方法についてご紹介します。
中心のお花(管状花)が開ききっていないものを選ぼう!
まず、鮮度の良いコスモスを選ぶために、中央のお花(管状花)が開ききっていないものを選びましょう。開いているものは時間が経過し、咲き進んでいる可能性があります。
不要な葉や水に浸かる葉を取り除く
コスモスには細かなもしゃもしゃした葉が付いています。植物は葉から吸い上げた水分を大気中に放出する蒸散を行うため、葉を整理することで水分が不足することを防ぐことができます。特にコスモスはお花に対して葉の量が多いので、余分な葉っぱは取り除くようにしましょう。
また、残した葉が水に浸かってしまうと、バクテリアを発生させる原因となるので、水に浸りそうな部分もしっかり取り除きましょう。
花瓶の水は浅めに生ける
コスモスの茎は細く、傷みやすいです。花瓶の水量が多いと、水に触れる部分が広がり、茎が傷みやすくなるため、花瓶の水量は少なめにしましょう。だいたい5cm前後で十分です。
できる限り毎日花瓶の水を替え、切り戻しを行う
コスモスの切り花に限りませんが、こまめに水替えを行い、食器用洗剤で花瓶を洗い、花瓶を清潔な状態で保ちましょう。その際、茎を切り口を切る「切り戻し」を行うことで、切り口が新鮮になり水上がりがよくなるので、切り戻しも行いましょう。切り口は断面積を広げるため、斜めにカットしましょう。
元気がない場合は湯揚げや水切りを
コスモスは水が下がりやすく、不足している場合は茎がくたっと曲がることがあります。元気がない場合は沸騰したお湯に数秒ほど、切り口を浸す「湯上げ」をしましょう。湯上げをすると切り口付近が変色する場合があるので、茶色に変色した場合はその部分を切り落としてから生けましょう。
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コスモスの花言葉は?
続いてコスモスの花言葉についてご紹介します。
コスモスの花言葉は「調和」「秩序」「乙女の真心」「少女の純潔」
「調和」「秩序」は名前の由来となっているギリシャ語の「Kosmos」が調和や秩序を意味することから付けられています。また、「乙女の真心」「少女の純潔」はコスモスの群衆が秋の野を美しく彩っていることから付けられています。
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コスモスは秋の訪れを感じるお花。葉を整理して飾ろう
コスモスは秋にしか出回らない、秋の定番のお花の一つです。ワレモコウなど秋の切り花とまとめて飾ることで、季節を感じさせます。基本的には日持ちしますが、水が下がりやすいので、葉を整理した上で鑑賞しましょう。
柔らかめの蕾はしっかりお手入れすれば咲いて楽しむことができるので、こまめに状態を確かめながら鑑賞しましょう。